20161224

久しぶりに公共の場所で動けなくなる。

うずくまる。

もちろん助けてはもらえない。

暫くして駅員に声をかけられる。

「お客さん、どうしましたー?」

大声。

時期的に酔っ払いの対応に疲れているんだろう。

迷惑だと言うのが声で分かる。

「困るんだよなー」

具合悪くて困っているのは私だ。

誰が好んで人前でうずくまるんだ。

「酔っ払いではありません。」

とりあえず、否定しておく。

「貧血だからすぐ治ります。」

「あー、ベンチに行きません?」

態度が少し軟化する。

「手を貸してください。」

不本意だが触る。

不快。

「大丈夫ですかー?」

不快。

「休めば治ります。」

「また様子見に来ますねー」

来てどうすんだ、不快にさせるだけじゃないか。

つつがなく、クリスマスイブの仕事を終えたいよな。

私も早く家に帰りたいよ。

地下鉄の冷たい床に座っていたくなんかない。

そうだよ。

誰も助けてはくれないよ。

たとえ、本人に非がない事でも、はみ出した存在は迷惑なんだ。

何故だろうね。

困っているのは私だって同じで、

誰かを困らせたくて困っているわけではないのに、

毎度困っている私が、私の扱いに困った人間にクレーム入れられるんだ。

せめて放っておいてくれたらいいのに。

私以外の人間で群れをなして

好きに幸せになってくださいな。

私は誰も呪ったりしない。

だからちゃんと離れていてくれ。

メリークリスマス。